一目で分かる、良いスーツの見分け方(お知らせを追記)

本ブログでは、
仕立ての良いスーツの
見分け方について綴ります。

 

縫製などの視点で綴った「上質な
ネクタイの見分け方」はこちらの
記事をご覧ください。↓

 

【2023年3月 お知らせ 】

 

HIKO POWER SUITS と
同じ縫製で作られたジャケット
コレクション ( 既製品 ) が
揃いました。
詳しくはブログに綴っております。

 

 

以下本文です。

 

スーツなんて、どれも同じに見える


 
そう思っておられる方は少なく
ないのではないでしょうか。
 
一言でスーツと言っても、その
お値段は千差万別。それでいて
パッと見は見分けが付き難い…。

 

ですが実は、いくつかのポイントを
押さえれば、試着をする前にある
程度

「細やかに作られた品か、
大量生産の品か」

  
が判別できてしまうのです。

それでは早速、そのポイントを
ご紹介してまいります。

 

 

良いスーツを一目で
見分けるポイント①
【 袖のシワ 】

 

まずは

 

「ハンガーにかかった状態」

 

でスーツを眺めてみて下さい。

 

 

袖などのシワ

 

力を抜いて自然に立ってみると
わかりますが、人間の腕は若干
前に向かってカーブを描いて
います。

 

 

上の写真の様にハンガーにかけた
状態で

 

ジャケットの袖が前に
向かって緩やかに
出ているもの

 

は、

 

身体の曲線に合わせた
仕立てになっている

 

サインです。

 

つまり、

 

実際に着た時にシルエットが
美しく見える

 

ということです。

 

大量生産のスーツの場合は、
そういった手間が省かれている事が
多く、その場合は、袖はまっすぐ
すとんと下におりています。
余計なシワなども見られません。

 

シワが少ない方が綺麗に見えるので、
良いスーツの様な錯覚に陥りがち
ですが、袖を通すとしっくり
来ない…ということがありえます。

 

良いスーツを一目で
見分けるポイント②
【 袖の付け根 】

 

次に、ハンガーにかかった状態で

真上から眺めてみて下さい。

 

袖の可動域文字入り

 

上は、仕立ての良いジャケット、
下は大量生産のジャケットです。

  

 

見比べてみると、上と下では
緑の斜線部分、つまり

 

袖の付け根の部分の面積

  

が大きく違うことがお分かり
頂けると思います。

 

実はこの斜線の面積は、

 

腕の可動域の大きさ

  

を、そのまま表しています。

 

 

肩を大きく包み込む
ように袖の付け根が
前後にせり出している

 

ジャケットは、腕の可動域が
大きく、つまりは、

 

腕の上げ下ろしなどが
しやすく、動き易い

 

身頃側のアームホールよりも、
袖側の付け根の方が大きく
ないと、このような可動域は
生まれません。

 

しかし、物理的に大きさが違う
パーツ同士をよりナチュラルに
繋ぐには、職人の高い技術を
必要とします。

 

そのため、

大量生産のスーツの場合には、
身頃側のアームホールと袖側の
付け根の大きさの差を小さくし
縫いやすさに重点を置いています。

 

 

良いスーツを一目で
見分けるポイント③
【 襟の裏側 】

 

次に、ジャケットの襟を
めくってみてください。

 

毛芯のハ刺し

 

上の写真の襟裏には、

 

小さなステッチの様なものが
たくさん並んでいる 

 

のが、お分かり頂けるでしょうか?

 

これは、襟の芯として

「毛芯」

 

が使われているサインです。

 

生地と生地の間に毛芯を挟み、
手作業で細やかに縫い留めた
跡が、上の写真のような形で
現れます。

 

それに対して大量生産の
スーツは、

 

「接着芯」

 

と呼ばれる芯を使っています。

 

 

アイロンの熱などで一気にぺたり
と貼り付けるイメージです。

 

手間いらずで、一見すると美しい
のですが、クリーニングなどを
繰り返すうちに、接着剤が剥離…

 

襟の表面がでこぼこのヨレヨレに。

 

その点、毛芯を使えば通気性も
良く、こまやかなステッチで
きちんと縫いとめられるため
「ヨレ」が起きにくくなります。

 

 

つまり、

 

きちんとした状態で、
より長く着る事が
出来る

 

ということになります。

 

 

良いスーツを一目で
見分けるポイント④
【 上襟の裏側 】

 

 

次に、襟をめくったまま上襟の
方も確認してみましょう。

 

ヒゲのあるなし

 

上襟の部分に

 

表の生地と同じ生地で
折り返して縫われた
箇所

 

が あれば、それもまた
良いスーツのサインです。


この箇所は通常「ヒゲ」と呼ばれ、
「ジャケットの襟の大きさを
変えるためにある」、とされて
いますが、実際には襟の大きさを
変える機会はまずありません。

大量生産のスーツではこのように
裏返さねば見えない箇所に、
わざわざ実用性の無いパーツを
付けることはありえませんが、
仕立ての良いスーツの場合は


「見えない所にまで
手間をかけています」


という象徴・シグナル的なもの
として付けられています。

良いスーツを一目で
見分けるポイント⑤
【 襟の立ち上がり 】

次は、めくった襟を元に戻して、
その立ち上がり部分をチェック
しましょう。

襟のカーブの大きさ文字入り

襟の立ち上がり部分とは、
前合わせの第一ボタンの上の
あたりです。

ちょうど襟が折り曲がり始める
部分に注目してみて下さい。

この部分のカーブが、

よりゆるやかで大きく、
立体的

であれば、

芯地などがしっかり
している

と、いうこと。

ぺたんと折り曲げたような直線に
近いラインを描いていれば、
その品質は今一つ…というサイン
になります。

良いスーツを一目で
見分けるポイント⑥
【 襟の内側 】

次に襟の内側を見てみましょう。
丁度首の付け根あたりに触れる
パーツです。

一枚襟か否か文字入り

写真の上のジャケットが仕立ての
良い物、写真の下は大量生産の
ジャケットです。

画像上でも述べていますが、
仕立ての良いジャケットは

襟を一枚の生地で

作り上げます。

首周りというのは当然のこと
ながら立体的な曲線を描いて
いますので、その曲線に沿う
ように襟を作らなくては
いけません。

その時、襟を二つのパーツに
分ければ、より立体的に作る
のが容易になります。

しかし、

一枚襟で立体的に…

となると、仕立てる職人の技術が
高くないと、美しく仕上げる事が
できないのです。

大量生産の場合は、そこまでの
手間暇をかける事が出来ない
ので、より簡易な工程を選んで
います。

それが、一枚襟と二枚襟の大きな
差です。

02-2

ここまで、要点を絞って

 

「一目で良いスーツを
見分けるポイント」

 

をご紹介して参りましたが、
いかがでしたでしょうか?

 

 

上に綴りましたのは、あくまで
「仕立ての良し悪し」を見分ける
ポイントです。

 

実際にスーツをお選びになる際
には、きちんとお店で袖を
通して身体のラインにフィット
するか、動きやすいかどうか
などをご確認ください。

 

仕立てが良くてもサイズが合って
いなければ着心地やシルエットも
良い物にはなりません。

 

また、もちろん、生地そのものの
クオリティも大きなポイントに
なります。

 

 

信頼のおけるスタッフに、

 

「丈夫で長持ちするスーツ」

「ツヤ感があって見栄えの
良い物」

 

など、「こういうスーツを」と
いうご要望をお伝えになりますと、
よりスムーズにお選び頂けると
思います。

 

 

何故スーツの価格は
様々なのか?

 

料理で例えれば、同じシェフが手がける
一皿でも、食材そのもののクオリティが
異なれば、作る手順は全く同じでも
味の仕上がりは大きく異なります。

 

また、同じ食材を使っても、シェフが
変わればその腕前によって、レシピが
変わればその調理法によって、やはり
仕上がりは大きく変わります。

 

スーツ作りも同様でオーダーのスーツ、
パターンオーダーのスーツと一言で
言っても、

 

どれだけの技術を持った職人さんが、
どれだけの手間をかけて、
どのような型紙で、
どれだけの品質の布地を使って
作るのかによって、仕上がりは
様々。

 

勿論、価格も様々。

 

ちなみに、本ブログにて今回
「大量生産のスーツ」としてご紹介
してきたジャケットは、実は名前を
挙げればどなたでもご存知の様な、
メジャーなイタリアブランドの
御品です。

 

大量生産のスーツというと、
安価な物を想像しますが、高級
ブランドの世界にも「大量生産」の
スーツがございます。

 

今回、参考にしたスーツは、
スーツの平均価格が20万円前後
から30万円ほどになるブランドの
御品ですが、上記でご説明した通り
実際には「仕立てが良い」とは
限らず…。

 

「有名ブランド」と言われる企業は、
毎シーズン莫大な金額を投じて
広告戦略に取り組んで、その
イメージを高く保ち続けています。

 

その宣伝費を支払っているのは
消費者です。実際は大量生産で
ありながら、イメージ戦略に
よって「価値がある物」として
自社商品を流通させる…。

 

そんな価値と価格がアンバランスな
「有名ブランド」は残念ながら
少なくありません。

 

「〇〇というブランドのアイテムを
身に着ける事」、が一番の目的
であれば問題は無いのですが、

 

「価格に見合った
良いスーツ」

 

をお召しになりたい場合は、
ブランドの名前だけでなく、
是非今回ご紹介したポイントを
チェックしてみてください。

 

 

もちろん、わたくしどもが
自信を持ってお勧めしております

 

日子オリジナル
「POWER SUITS」

 

は、上記のポイントを全てクリア
した上質なコレクションです。

 

本当に価値あるものを、
適正な価格で。

 

それがわたくしどもの
「POWER SUITS」
の理念でございます。

 

ご興味を持たれましたら、
是非お気軽にお声かけください。

 

 

店舗電話番号   0362644450
E-mali     info@hiko.co.jp

 

 

このたび、HIKO POWER SUITSと
同じ縫製を施したオリジナル
ジャケット(既製服)をスタート
致しました。名門生地ブランド
ドーメルのシルクウールなど
上質な素材を使ったジャケットです。
詳細は下記バナーからリンク先
(HIKOオンラインストア)をご閲覧
下さいませ。

 

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銀座HIKO

東京都中央区銀座2-8-17-2F
Tel 03 6264 4450

**********************

富裕層向けメディア
【EnRichエンリッチ】の
【The Style Concierge】にて

 

HIKO(ひこ)
熊本からやってきた、
日本一高級な店!」

 

というタイトルで、
ご紹介頂きました。詳しくは
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また、

 


「世界一ハイクオリティなメンズ誌」
【THE RAKE Japan Edition】
ブログでも、弊社オーナーをご紹介
頂いております。

 

ベストドレッサーたちの肖像「中村哲彦さん」

合わせて御覧頂ければと存じます。

 

 

 

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Our real store in Ginza, Tokyo is
a tax – free shop.

The following brand certifies HIKO
as a regular boutique.

ZILLI, FEDELI, Tecknomonster,
Seraphin, AlfredoBeretta,
BARRETT, Rota, Malo, AlanPaine,
Hettabretz, FrancoFerrari,
JanLeslie, and so on.

在东京HIKO银座商店是一家免税店。
HIKO是以下品牌的授权商店。

ZILLI, FEDELI, Tecknomonster,
Seraphin, AlfredoBeretta,
BARRETT, Rota, Malo, AlanPaine,
Hettabretz, FrancoFerrari,
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HIKO是以下品牌的授權商店。

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