熊本最後の芸妓

皆様、こんにちは!本日も日子のブログにアクセス頂きまして

誠にありがとうございます。スタッフのKIONでございます。

※A summery is the bottom of this page.

梅雨入りといいつつもあまり雨が降らぬ今日この頃の熊本ですが

皆様がお住まいの地域はいかがでしょうか?

台風が接近しているとのこと、進路上にお住まいの皆様、

くれぐれもお気を付け下さいませ。

さて昨晩は、若手中心の異業種交流会に参加してまいりました。

二ヶ月に一度くらいのペースで開催されているこの会は、

本来は「ワイン会」なのですが、昨晩は「日本の伝統文化に触れる」

ため、料亭での開催、ワイン抜きでの会となりました。

お招きしたのは、”熊本最後の芸妓”である、あやこ姐さんです。

御年80歳をお迎えになられたあやこ姐さん、なんと昨晩が

お誕生日当日でいらっしゃいました。

20130611-1

ピンとした空気が張りつめます。

NCM_0117

あやこ姐さんといえば「黒田節」、「黒田節」といえばあやこ姐さん、と

いわれるほど、あやこ姐さんの黒田節は特別なものとして知られています。

大きな盃に注がれたお酒を見事飲み干し、舞が始まりました。

80歳とは思えぬ足さばき、眼光の鋭さ、指の動き…

1つの舞が終わる事に大きな歓声と拍手が湧きあがります。

NCM_0128

途中では出席者も一緒になって、芸を楽しみました。

息を飲むほどの白熱した舞から、思わず見とれてしまうほどの

優美な舞、そしておなかを抱えて笑ってしまうようなコミカルな

一芸まで、あやこ姐さんの芸の深さ、そして広さには驚くばかりです。

NCM_0121

一通りの芸が終わると、あやこ姐さんとお酒を酌み交わし、談笑。

正直な事を申しますと、全く経験のなかったこの「御座敷遊び」、

自分で楽しめるのだろうかと不安に感じつつの参加でございました。

しかし、いざ蓋を開けてみると笑いあり、涙あり、感動ありで、

あっという間に時が流れます。

この小さな御身体のどこにそんなエネルギーが?と思うほど、

約4時間の間、あやこ姐さんは歌い、踊り、語りつくしてくださいました。

あやこ姐さんからは盛んに「自分が辞めれば熊本の芸文化は途絶える。

苦しかろうと、辛かろうと、歯を食いしばってでもまだまだやり続けていく」

というお話が出ていました。わたくしどもの話にもじっくりと耳を傾けて

くださり、最後、帰り際に「もう、お母さんって呼んでいいけん!今日から

あなたは私の娘たい!!」とのお言葉を頂いた時には、感無量で…。

業種は違えど、腹に「信念」という名の一本槍を据えて、苦境にめげず、

逆境に負けず、真っ直ぐに真っ直ぐに立ち向かっていくというそのお姿に、

言葉では言い表すことができないほどの勇気と元気を頂きました。

熊本、いえ、日本に残る、大切な文化。

そこに生きる方のまなざしに触れ、わたくしどもももっともっと

その文化に関心を持ち、盛りたてて行かねばと感じました。

そして道は違えど己の「道」を、もっともっと精進せねばと改めて

決意した夜となりました。

あやこ「母」さん、主催の皆様、素晴らしい体験を本当に

ありがとうございました!

BY KION

Ayako is “the last geisha in Kumamoto”,80 years old.

Her “Kuroda-bushi” (one of Japanese traditional dancing) is special.

The dancing begins with good tense.

Her eyes, feet and fingers’ movement are so sharp.

She says “I continue with my work for culture of Kumamoto,

even if it is hard way.”

She will keep devoting herself entirely to the way of

Japanese tradition and culture.

 

実店舗 案内

HIKO 銀座

東京都中央区銀座2-8-17-2F
Tel 03 6264 4450