今年初のブログ更新は、イタリア
フィレンツェとミラノの出張
レポートをお届けします。
※ 本日の記事は2本立てです。
もう一つはイタリアの高速列車
フレッチャロッサについて。
こちらも合わせてご覧下さい。
下記のお写真クリックにて
記事が開きます。
In our first blog update of the year, we share a report on business trips to Florence and Milan, Italy. (This is a double feature; also check out our piece on Italy’s high-speed train, Frecciarossa, by clicking the photo below).
2024年の始まりは大地震、
飛行機事故と、痛ましく悲しい
出来事が重なるスタートと
なりました。
熊本地震で被災した身として
我が事のように感じております。
犠牲となられた方に心からの
哀悼を捧げるとともに、
一日も早く傷つかれた方々が
癒されますことをお祈り
申し上げます。
イタリアでもこれらの出来事に
ついては大きく報じられていた
そうで、取引先の方々からも
心配の声を寄せられました。
かつて熊本地震の際、そして
遡って東日本大震災の時も、
昼と夜が逆転するほど遠い地の
人々が日本に思いを馳せ
あたたかい心を伝えてくれた事を
今改めて思い出しております。
2024 started with tragic events, including a major earthquake and a plane crash. We offer our deepest condolences to the victims and pray for the swift recovery of those affected. Even in Italy, these incidents were major news, and our partners expressed concern.
どんな時であっても、
自分たちの責務を全うせねば
と感じております。
わたくしどもの使命は
より良い品を作る職人の方々と
それを必要とするお客様を
つなぐこと。
熊本地震の際、同じく被災
されたお客様から「ここに
来るとまた頑張ろうと思える。
また自分が気に入ったものを
着て、前を向いていこうと
思えるから。」とお言葉を
頂いていました。
その思いにお応えしていく
ために25年程通っている
定例の欧州出張に、今年も
行って参りました。
コロナ禍の影響もあり、
1月の出張は丸4年ぶりと
なりました。
I’ve been visiting Europe regularly for over 25 years, but due to the impact of the pandemic, my trip in January was the first in four years
ここ数年は社会勉強のために
最終日はちょっと背伸びして
いわゆる高級ホテルに滞在して
おりますが、今回はいつも
お世話になっているJALの件を
受け「少しでも応援できれば」
とビジネスクラスを利用。
I usually stay at a luxury hotel on the last day of my business trips for social learning, but this time I wanted to support JAL, so I allocated that budget to a one-way business class ticket.
担当してくださったCAの方に直接、
日頃クルーの皆様が乗客の安全を
命がけで守ってくださっている
ことへのお礼を伝えました。
お仕事の邪魔にならぬよう
僅かな時間の会話でしたが、
クルーの方々がそれぞれ
言葉にできぬ様々な想いを
覚悟と笑顔に変えてここに
立っておられるのだと感じ
目頭が熱くなりました。
I personally expressed my gratitude to the JAL crew for their constant dedication to passenger safety.
Though it was a brief interaction to avoid disrupting their work, I was deeply impressed by their commitment, as they transform various emotions into smiles and resolve while working every day.
出発前に元客室乗務員の方が
描いたクルーの方々の仕事に
ついての漫画作品
『CREWでございます!』を
拝見する機会がありました。
そこに綴られていたのは、
一般的に華やかだと言われるCA
(キャビンアテンダント)、
そしてコクピットにいる方々の
お仕事の舞台裏。
緊急着陸時、脱出時、スライドをボートとして脱出した場合の適切な対処法なども詳しく、そしてわかりやすく紹介されていました。飛行機に乗る機会がある方に是非ご覧頂きたい作品です。
それまで持っていた「CAの方々は
乗客に快適な旅を提供する事が仕事」
というイメージががらりと変わり
ました。
単なるサービススタッフではなく、
乗客の命という最も大切なものを
守るために厳しく高度な訓練を
積んだスペシャリストの方々
なのだと。
Before leaving the country, I read a comic by a former cabin attendant depicting the behind-the-scenes of their work. I had thought their job was merely to ensure a comfortable journey for passengers, but I came to realize that their true role is to protect the lives of the passengers.
美しく色を変えていく朝の空と海。
どんな職務にもそこに使命感と
誇りを以て臨む方々の存在があり、
私たちはそこに対価を払って
そのサービスや商品を受け取って
いるわけで、「お客様だから偉い」
といった上下関係はないのだと
感じています。
In every profession, there are individuals who approach their duties with a sense of mission and pride. We simply pay for their services and products, and I believe there’s no hierarchy of ‘the customer is always superior.’ It’s about mutual respect.
さて、出張の話に戻ります。
久しぶりに訪れた冬の
イタリアはやはり趣深い
ものがございました。
Now, let’s get back to talking about business trips.
It’s been a long time since I last visited Italy in the winter, and it was very atmospheric.
世界で最も大きな紳士服の
見本市ピッティ イマジネ
ウォモでは、長く取引のある
ブランドの方々や新しい
作り手との交流もあり
At Pitti Uomo, the world’s largest menswear fair, I had interactions with both long-established brands and new creators.
ミラノではドライカーボンの
スーツケース作りを手掛ける
テクノモンスター社の工場を
半年ぶりに再訪しました。
In Milan, I revisited the Tecknomonster factory, known for crafting dry carbon suitcases, after six months.
テクノモンスターの工場視察
についてはこちらに詳しく
綴っております。
(昨年6月の訪問時の記事です。)
↓ About TecknoMonster
また、
予備日として確保していた
帰国前日は予定が入らなかった
ため、急遽「社会見学」として
ドゥオモ(大聖堂)へ。
その場にいる方の祈りの妨げと
ならぬよう注意を払いながら
久しぶりに入館料を支払って
中に入りました。
I also visited the Milan Duomo.
わたくし自身は無宗教 (祈りを
捧げ、心を委ねる存在がいない、
という意味で)ですが、
寺社仏閣や教会を訪れるときは
いつも厳粛な気持ちになります。
静謐で荘厳な空間に毎回
圧倒されます。
I feeling a solemn respect despite not adhering to any religion.
美しいステンドグラスたち。
日の光が差し込むことで
ガラスの色が柱や壁に映し
出され、印象派の絵画の
ような趣に…。
一瞬一瞬の出会いです。
The sunlight streaming through the large stained glass windows cast patterns on the pillars and walls, reminiscent of an Impressionist painting.
今回は10数年ぶりにルーフ
(屋上) にも登りました。
電気も重機も存在しない時代、
人の手が一つ一つこの巨大な
建築物を創り上げたのだと
思うと畏怖とも呼ぶべき
感情が沸き上がってきました。
This time, after more than a decade, I also climbed to the rooftop. Reflecting on how this colossal structure was built by hand in an era without electricity or heavy machinery evokes a profound sense of awe.
ここからは今回現地で食したもの。
渡欧し始めたばかりの20代、
そして30代頃までは様々な店の
料理を楽しむ時間も多かったの
ですが、特に一人旅となった
40代では市場からテイクアウト
した総菜や日本から持参した
レトルトなどをホテルで手早く
という事が増えまして。
今回もあまり「イタリア料理」
的なものは食べていません。
Now, let’s explore the culinary landscape of Italy. While I used to dine at various restaurants in my younger days, my solo travels nowadays mean I eat less, often opting for takeout or ready-to-eat meals brought from Japan
こちらはミラノ風カツレツ。
手のひらよりも大きく、さらに
この下にフライドポテトが
敷き詰めてありまして
さすがにデザートまで
行きつく事はできませんでした。
こちらはマルゲリータ。定番中の定番ですね。
今回印象的だったのが、
久しぶりに泊まったホテル
での出来事。
以前よく宿泊していた宿でした
ので顔見知りのスタッフが多く
特に朝食係のマッシミリアーノ
さんは昔からわたくしの好物が
スイカであることや最初に飲む
ドリンクを覚えてくれていて、
今回も
「最初のお飲み物はいつもの
ラッテマッキャートですね?」
と声をかけてくれました。
「残念ながら今は冬なので
スイカはありません」と冗談を
言ったりも。
I also have long-term interactions with the breakfast staff at the hotels where I usually stay in Florence. He is very kind and even prepares me a cappuccino when I work at my desk in my room.
「今から部屋でデスクワークです」
と伝えると、「それでは温かい
カプチーノをお部屋でどうぞ」
とにっこり。
こうした心遣いがあると、
「常宿っていいなぁ」と
感じます。
こちらがマッシミリアーノさんの
7年前の写真。(向かって左です)
This photo was taken 7 years ago.
そして今回の姿です。
7年前の写真を本人や他の
スタッフの方々に見せた所、
顔を覆って「若い僕ですね…」
としきりに照れていました。
When I showed him a photo from seven years ago, he gave a shy smile.
こうした交流ができるのも、
旅の楽しみの一つです。
今回の出張は、次の秋冬に
向けた商品を準備するための
旅でした。
商品が実際に入荷するのは
早くて8月前後の予定です。
どうぞお楽しみに。
The products ordered during this business trip will be ready after August this year. Stay tuned!
最後までご閲覧頂き
ありがとうございました。
旅の雰囲気をお楽しみ
いただければ幸いです。
Thank you for reading until the end.
I hope this blog post brings you a sense of the joy of travel.
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